建設DXの進まない建設業界において、SaaSを含むDX化に必要な技術とは?
2024年04月03日 建設DX
建設業界では業務効率化を図るためにDX化の取り組みが推進されていますが、現状としてDX化を進められていない企業は多く存在します。
今回は、建設DXが進まない要因や建設業界でDX化に必要な技術についてまとめましたので、DX化を検討する際の参考にしてください。
建設業界はDX化が進まない現状にある
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術の活用による業務プロセスの変革のほか、新たなサービスを創造することです。建設業においては「デジタル技術の活用で業務に変革をもたらすこと」を指します。
ただし、建設業界では従来のアナログによる業務が馴染んでおり、デジタル化が進まない現状にあります。DX化を進めるためには、これまでの習慣を見直し、小さなことからデジタル技術を導入することが欠かせません。
建設DXに必要不可欠な5つの技術
建設DXを進めるためには、次の5つの技術が必要不可欠です。
- SaaS
- ICT(情報通信技術)
- AI(人工知能)
- ディープラーニング
- ドローン・映像技術
それぞれの技術について見ていきましょう。
SaaS
SaaSはクラウドサービスのことであり、インターネットを通して使用するソフトウェア全般を指します。建設業に特化したサービスも多くリリースされています。
業務効率化の基礎的なシステムであり、DX推進においてSaaSの活用は欠かせません。
ICT(情報通信技術)
ICTは、ネットワークを使って情報を通信・共有する技術のことです。
こちらもDX推進に必要な技術であり、建設業では、PCやタブレット間の通信に加え、AI搭載重機やドローンなどにも使われます。
AI(人工知能)
AIは、システムが人間の思考の一部を再現し、データを集計・分析したり、反復学習に活用したりする技術です。
建設業では、映像技術との組み合わせた自動判定により、現場のチェックや事故防止にAIが活用されています。
ディープラーニング
ディープラーニングとは機械学習を意味し、AIの一部として捉えられます。
情報に対して人間が行う処理方法をコンピューターに覚えさせ、機械による正しい判定を可能にしていきます。
ドローン・映像技術
ドローンや映像技術も建設DXに必要なデジタル技術であり、具体的な活用方法としてあげられるのは、ドローンを使った測量や現場チェック、カメラによる映像分析などです。
測量については、レーザースキャナや赤外線カメラなど、さまざまな技術を活用できます。