建設DX促進の背景となる課題や国土交通省の取り組みとは?
2024年04月08日 建設DX
建設業におけるDXとは、AIやloT、AR、3Dなどのデジタル技術を活用して、業務効率化や建設生産におけるプロセスの効率化を図ることをいいます。
今回は、建設DXが促進されている背景や、それに向けた国土交通省の取り組みについてまとめました。
建設DXが促進されている背景・課題
建設DXが促進される背景には、次のような課題があります。
- 担い手不足の環境下においても抜本的な生産性向上が必要
- 労働生産性向上に必要なデータの取得・活用が不十分
- データを正しく活用するための保管方法やソフトウェア開発が必要
- 物的労働生産性・付加価値生産性・安全性の向上が必要
少子高齢化に伴い、建設業界は担い手不足の状況にあります。しかし、インフレ設備を確実なものにしていくためには、抜本的な労働生産性の向上が必須です。
また、BIM/CIMの活用に向けて進んでおり、建設現場でデジタルデータが取得されつつあるものの、必要なデータの取得・活用が十分ではないと考えられます。
そして、新型コロナウイルス感染症対策を契機として、一連のプロセスにおけるデジタルデータは、整備・保存することが決められています。蓄積されたデジタルデータを必要な時に効率的に活用するためには、データの保管方法やソフトウェアの開発などが必要とされています。
これらの物的労働生産性に加え、賃金や利益などの付加価値生産性、安全性の向上が必要です。
建設DX促進に向けた国土交通省の取り組み
建設DXが促進される背景には、さまざまな課題が考えられます。
この建設DX促進に向けた国土交通省の取り組みとしては、「令和5年度までに小規模なものを除く全ての公共工事について、BIM/CIM活用へ転換」が挙げられています。
BIM/CIMとは、測量や調査、設計などの段階から、施工、維持管理、更新までの全ての段階で3次元モデルを導入し、生産・管理プロセスの効率化を目指すものです。
これによってプロセスにおける完成系をイメージしやすくなるため、事業者全体での情報共有の円滑化が期待できます。
また、BIM/CIMのために収集されたデータを集約・管理することにより、先端技術の検証や開発、人材育成のための中核拠点の導入を目指しています。
建設DXは今後も現場への導入が進み、建築現場におけるデータの活用機会が増えていくと考えられます。建築現場のさらなる生産性向上、さらにはインフラの着実な整備を目指し、デジタル技術が活用されていくでしょう。