建設DXとは?施工における維持管理の課題と国土交通省の取り組み
2024年04月04日 建設DX
建設DXは、建設業界の施工における維持管理に大きな変革をもたらし、業務の生産性向上が期待されています。
ここでは、建設DXの概要について確認したのち、建設業界における課題と今後のアクションについて紹介します。
国土交通省が推進する建設DXとは?
建設DXとは、AIやloTなどのデジタル技術を活用して、建設現場の生産性を高めていく取り組みです。
国土交通省がインフラ分野のDX化を推進しており、データとデジタル技術の活用で業務や組織、プロセスなどに変革を起こし、安心・安全で豊かな生活の実現に向けて多くの企業が取り組んでいます。
建設業界における課題と今後のアクションについて
建設業界では、維持管理業務において特に大きな課題を抱えており、DX化に向けた今後のアクションが必要とされています。
まずは建設業界の課題について確認したのち、今後業界が取るべき手段を見ていきましょう。
手作業が中心の維持管理業務が課題
これまでの建設現場では、構造物の点検や日常的な維持管理業務において、手作業を中心に行われてきました。
しかし、紙面での書類は作成や管理に手間がかかるほか、書類を別々で保存しているため必要な情報にアクセスできなかったり紛失してしまったりなどのリスクが発生します。そのため、資料を使った作業に時間がかかってしまい、意思決定のスピードが遅れるといったデメリットがありました。
また、現場における維持作業では建設業界に関わる人材の高齢化や担い手の減少により、慢性的な人手不足が問題化しています。重機を扱う場合は操作者の技術に依存してしまうため、業務の属人化による非効率性も課題の一つです。
建設DXで作業の省人化・効率化を目指す
上記のような維持管理における課題の解決策として、建設DXの導入が挙げられます。
インフラ事業においてICT施工を推進し、維持管理業務の高度化や効率化を実現させる取り組みが広まっています。具体的には、デジタル化によって維持管理業務のプロセスを見直し、オペレーションの最適化によって問題の早期発見を目指すというものです。
デジタルプラットフォームを活用して情報や技術を誰でも使えるものにすることで、作業の属人化を防ぎ、省人化・効率化した上で技術の継承が可能になります。また、デジタル化によって人為的なミスを防ぎ、正確で計画的な現場環境を維持できるでしょう。