技術提案の評価事例が知りたい!評価点を高める提案書の書き方も紹介
2024年04月01日 総合評価
技術提案には「技術提案・交渉方式」の中でもタイプが分かれており、評価基準についてよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、実際に行われた技術提案の評価事例を紹介するのとともに、評価点が高まりやすい技術提案書の書き方を解説します。
実際に行われた技術提案の評価事例を紹介
技術提案の評価項目には次のような項目があり、国道 2 号淀川大橋床版取替他工事の場合、240点満点で配点されています。
提案内容 | 評価基準 | 配点 |
①床版撤去時及び完成後の橋の構造体としての安全性を確保する提案
| 的確性 | 40点 |
実現性 | 40点 | |
独創性 | 40点 | |
②交通規制期間短縮に向けた提案
| 的確性 | 30点 |
実現性 | 30点 | |
③維持管理費の低減や維持管理の効率化に資する提案 | 的確性 | 20点 |
実現性 | 20点 | |
独創性 | 20点 |
参照:表 7-1-3 技術提案項目と評価基準及び配点|国土交通省直轄工事における
技術提案・交渉方式の運用ガイドライン
評価点が高まる技術提案書の書き方とは?
ここでは、高評価に繋がる技術提案書の書き方について、次の3つのポイントを紹介します。
- わかりやすく書く
- 要点を外さない
- 効果的な対策を提案する
それぞれの内容を確認し、通る提案書を作成できるようにしましょう。
わかりやすく書く
技術提案書の評価点を高めるために、まずはわかりやすい日本語で書くことが大切です。建設業界において、技術提案書は専門的な内容を含むことが一般的ですが、それでもわかりやすい表現を心がけることが欠かせません。
文章作成が苦手な方もいるかもしれませんが、わかりやすい文章を書くことは他社の提案書との差別化につながります。建設業界で働く多くの人々が同じように専門的な分野に携わっているため、わかりやすさが目を引きます。
要点を外さない
技術提案書を作成する際、要点を外さないことも重要です。
提案がコンクリートの品質向上に関するものであれば、クラックの可能性がある箇所を特定することが欠かせません。また、交通安全に関する提案であれば、事故の危険性の高い地点を見逃さずに特定することが肝要です。
要点を外さないことにより、提案書は的確で効果的なものとなり、評価点が高まります。クライアントや審査委員会に対して、提案の本質的な価値を明確に伝えるためには、伝えるべき要素を絞りましょう。
効果的な対策を提案する
評価点を高めるためには、要点を押さえることに加え、効果的な対策の提案が不可欠です。
コンクリートの品質向上に関する提案なら、添加剤の使用、打設方法の工夫、養生の改善など、効果的な対策を検討します。交通安全に関する提案なら、安全標識の設置、ガードマンの配置など、最適な対策を提案しましょう。
大きな効果を最小の費用で達成できる方法を検討することで、評価点を高める手助けになります。