人工芝の下地づくりを行う重要性

2022年05月23日 人工芝

人工芝の下地づくりについて説明します。しっかりした下地をつくるのは、人工芝を敷く際の大切な工程です。凹凸の多い地面に人工芝を敷くと、景観的にも衛生面においても問題が起きます。下地づくりで注意すべきポイントを、下地の種類ごとに説明しましょう。

人工芝の下地

下地づくりが重要な理由

人工芝を敷く際に、最も重要といってもよいのが、下地づくりです。凹凸だらけの地面に人工芝を敷くと、見た目の悪さはもちろん、水はけが悪くなり、カビを発生させることとなります。また、下地づくりを行わずに敷いた人工芝は、使用中に人や物の重みに耐えきれず、表面がへこみやすくなります。敷いた直後から凹凸が目立つところ、さらに凹凸が増えてしまうということです。その結果、人工芝の隙間から雑草が生える・虫が発生するなどの事態を起こし、人工芝本体の耐用年数も短くなってしまうのです。

逆に、下地づくりを適切に行った場合のメリットとして、見た目の美しさ・水はけのよさ・防草効果があげられます。景観・衛生面・安全面など様々な観点から、人工芝の下地づくりは必須なのです。

下地の種類

下地の種類は、土、砂、コンクリートなどがあります。

土の場合、小石や雑草をとり除き、土を均し固めて、防草シートを敷いてから人工芝を設置します。水はけの良い土のほうが下地に適しています。水はけが悪い土では、雨あがりに人工芝の表面に凹凸が発生する確率が高くなります。

砂の上に人工芝を施工することも可能ですが、小さな砂利やバランスの取れた砕石の方がよいでしょう。大きい砂利・角が丸い砂利の上に人工芝を敷こうとしても安定しないので、避けた方が無難です。土と比較して施工しにくいのですが、砂は水はけが良いため、凹凸が起こりにくく、カビや雑菌の増殖も起きにくいというメリットがあります。施工手順は、大きな砂利を除去して地面を平らにし、ピンの長さを調節しながら人工芝を固定していくという流れです。なお、下に防草シートが敷かれていない砂地に人工芝を敷くと、雑草が生えてくるリスクがあります。

ベランダなどコンクリートの場合、汚れを除いて、接着剤や両面テープを貼ってから人工芝を設置します。防草シートは必要ありません。既設のコンクリート下地に人工芝を敷くのは容易で、DIYする人も多いようです。

この他、土をアスファルト舗装して人工芝を設置するなどの方法もあります。スポーツ施設や公園など、安全面においても衛生面においてもより高い基準を求められる施設では、既存の路盤をそのまま使うよりも、最適な路盤を検証する必要があります。

どの下地を選択するにしても、平らにすることと、しっかり固めることが重要という点は共通しています。下地づくりを確実に行うことが、人工芝を適切に設置し、設置後も快適に使うための条件なのです。