建設DXとは?国土交通省の取り組みやAIの活用例を紹介
2024年04月02日 建設DX
国土交通省は、デジタルの世界的な普及を見て、インフラ業界にもDXを推進しています。
今回は、建設DXの基本的な内容や、その中でもAIを活用した建設業務の例についてまとめました。
国土交通省が推進する建設DXとは?
国土交通省は、建設業でデジタル技術を活用し、施工管理の効率化や諸手続きの電子化に向けた建設DXの取り組みを推進しています。これにより、業務の省人化・省力化が可能です。
ICT企業や建設業界、国のコミュニケーションなどを強化し、デジタル技術のノウハウを中小企業に普及させるためのモデル事業やキャリアアップシステムに蓄積されたデータの利活用を進めています。
ロボットやAIを活用した建設業務の例
ここでは、建設DXのなかでもロボットやAIを活用した建設業務の例について紹介します。
無人化・自律施工
安全かつ快適な労働環境を実現するために、無人化や自律施工による業務が行われています。これにより、安全性の向上だけでなく、業務の生産性向上が期待できます。
研究機関では、研究基盤の整備により自律運転の研究やVR遠隔操作、AI搭載機械による自動施工などの開発を進めています。そのほか、鉄道分野や空港分野でもAIを導入する取り組みが行われているようです。
パワーアシストスーツ
従来の現場では、身体への負担が大きなガレキの撤去作業などを手動で進めていましたが、パワーアシストスーツの導入により苦渋作業の減少に取り組んでいます。
パワーアシストスーツの活用によって、身体負荷の軽減や視覚・判断のサポートを強化し、業務効率化を実現しました。
AIによる点検の判断支援
AIの活用例の一つに、点検業務のサポートがあります。点検画像からAIが変状の自動検出に対応したため、点検員の判断を支援することが可能になりました。
タブレット端末による点検支援技術なども開発が進んでおり、点検技術者の省人化に加え、より効率的で安全性の高い点検業務が行えます。
交通障害の自動検知
交通障害の自動検知機能により、現場への対応をスムーズにできます。
CCTVカメラ画像を用いた交通障害の自動検知では、AIソフトが交通量・速度・停止状況から、交通量や速度が急激に低下していないか、停止車両が発生していないかなどの障害を検知します。
検知した情報は道路管理者間に共有されるため、立ち往生車を早期に移動し、速やかな現場対応が実現するでしょう。