建設DXとは?重要性や導入のメリット、主に活用される技術について解説

2023年04月20日 建設DX

「建設DX」という単語を耳にしたことがあっても、実際にどのようなものなのか分からない場合も多いのではないでしょうか。今回は、建設DXの概要やメリット、主に活用されている技術などを紹介します。

導入効果

建設DXの概要と重要性

建設DXとは、建設業界へデジタル技術を導入し、長時間の重労働や人手不足、作業効率の低さ、対面主義による効率の低さなどを改善するための取り組みです。建設業界に限らず、デジタル技術を活用した「DX(デジタルトランスフォーメーション)」はさまざまな業界への導入が推進されており、その背景として「2025年の壁」が挙げられます。2025年の壁とは、経済産業省が発表したDXレポートに含まれる内容であり、IT人材の不足とインフラの老朽化によって、2025年から年間で現在の約3倍である12兆円の経済損失が生まれる可能性があるというものです。今後の時代を生き抜くためにデジタル技術の活用が重要視されており、あらゆる業種でDX化の取り組みが行われています。

 

建設現場へDXを導入するメリット

建設現場へDXを導入することには、次のようなメリットがあります。

  • 業務効率化
  • 働き方改革

これまで手書きで行っていた設計や直案件などの業務を全て電子化でき、そのデータをシステムで一元管理することも可能です。そのため、業務の生産性向上を図り、人手不足を解消できるでしょう。また、デジタル技術の導入によってオンライン上で施工管理が行えるようになるため、柔軟な働き方に対応できます。そのほか、全て人間が行っていた作業を機械に任せられることにより、人間の労働負担を減らすことにも繋がります。

 

建設業で活用されているデジタル技術

建設業では、次のようなデジタル技術が活用されています。

  • ドローン
  • ICT建機
  • BIM/CIM

ドローンは無線で遠隔操作できる飛行物体であり、建設現場では測量に活用されます。人間だと膨大な時間がかかってしまう作業でも、ドローンを飛ばして計測することで効率的にデータを取得できることが強みです。また、ICT建機は「ICT(情報通信技術)」が導入された重機であり、位置検知装置で得たデータを使った自動コントロールを行えます。そして、BIM/CIMは3Dデータを使った情報管理を指し、BIMが建築、CIMが土木において活用されています。3Dデータを活用することでミスを減らし、施工現場の生産性向上に繋がるでしょう。