人工芝は雨が苦手という誤解
2022年06月13日 人工芝
人工芝は雨が苦手という誤解があるようですが、実際は、降雨後も快適に利用できるよう設計されています。人工芝の上に水たまりができるのは、製品そのものや下地づくりに問題があるケースが大半です。雨に関するトラブルを防ぐ対策を説明します。
人工芝と雨に関する様々な誤解
メンテナンスしやすい人工芝は、今や日常的に目にすることができますが、「雨に弱い」「雨の後は滑る」などの誤解があるようです。
人工芝を敷設することで降雨時の使用が不便になることはありません。むしろ、人工芝の庭やグラウンドは水はけが良く、雨が降っても快適に使えるのです。水はけの良い下地を作る・勾配を設けて排水ルートを確保するなどの対策をきちんと行った人工芝は、天然芝とは比較にならないほど雨に強いといえます。一般的に、人工芝の本体には等間隔で穴が開いており、その穴から排水が進む構造になっています。値段の安い人工芝では穴がなかったり、穴の間隔が極端に広かったりすることがあるので注意が必要です。
最近では、不織布が人工芝の下地として使われており、高機能で高い排水溝かも有しております。また、雨の後に人工芝が滑ることは基本的にありません。開発が進んで、現在の人工芝の多くは天候に関わらず安全に利用できるものになっています。ただし、昔の人工芝や、品質の悪い人工芝では滑る恐れがあるといえるでしょう。
人工芝でカビが生えてしまうケース
「人工芝はカビが生えるリスクが高い」と考える人もいるようですが、これはケースバイケースです。カビが生える直接的な原因は湿気であって、人工芝を敷設するとカビが生えやすくなるわけでは決してありません。とはいえ、人工芝本体(製品)の品質や人工芝を敷設する環境、メンテナンスの質によってはカビが生えてしまうことがあります。
対策としては、水はけの良い下地にすること、製品の排水性能をチェックすること、抗菌加工された製品を選ぶこと、適切にメンテナンスすることが挙げられます。
なお、吸水性が高いナイロンを主な素材とした製品はカビが生えるリスクが大きいといえます。
誤解を引き起こす、問題のある施工
雨が降ると人工芝に水たまりができたり、人工芝が浮いてきたりする背景には、人工芝本体の問題以外に、水はけが悪く勾配のない土地であるといった事情が考えられます。問題を発見してから再施工すると費用が膨大になるので、最初の施工において、敷設に適した環境を作っておきましょう。水はけが悪い土質の場合は、アスファルト舗装や地盤改良などの対策が可能です。このような下地づくりと並行して、土地に排水ルートを築くことで、雨に強い人工芝の庭やグラウンドが実現します。
セリタ建設では、地盤のプロとして、スポーツなどの用途に応じた下地づくりを行います。人工芝の敷設についてのご相談は随時受け付けております。