cpp工法は費用が安いだけではない
2021年11月05日 CPP工法
cpp工法は「費用が安い地盤改良工法」として認知が広まってきました。費用が安い点を好意的に受け取られる一方、「安く済むけど、本当に地盤は大丈夫なの?」と心配されることもあります。この記事でcpp工法の詳細を知っていただければ不安は解消するはずです。
細い杭でもしっかり支えるcpp工法
杭を使う工法としては鋼管杭工法があり、地盤改良の現場で長年用いられてきました。鋼管杭工法は、鋼管杭の径を細くすることで材料原価を抑えられますが、径が細いと回転圧入の際に管がねじ切れるリスクがあります。このため、ある程度大きく、厚みもある杭が必要と考えられていました。
しかし、鋼管を支える先端翼を先に回転圧入して、その後に鋼管を挿入するという方法が発見され、鋼管の径を細くしても施工できるようになりました。さらに、原地盤がそもそも持つ支持力を活かして地盤改良を設計したことで、過剰に手を加えなくても地盤の強度を上げることができることが判明しました。
こうして、費用を抑えて効率よく地盤改良するcpp工法が誕生したのです。
「費用が安い」以外にもメリットがある
cpp工法の利点は費用面だけではありません。その他のメリットを説明します。
1.施工効率が高くて工期が短い
cpp工法は効率の高い地盤改良工法で、工期が短くて済む傾向があります。一般的な戸建住宅の場合、半日程度で施工完了します。
2.現場を汚さず騒音が小さい
cpp工法ではセメントを使用せず、残土を発生させないので施行現場が汚れません。さらに、重機のエンジン音が発生するものの、他の地盤改良工法と比較して騒音が小さいので、周辺への影響が小さいという特長があります。
3.杭を撤去できる
cpp工法においては、細径鋼管と先端翼を完全に撤去できるので、土地の資産価値を下げません。
4.狭い土地でも施工しやすい
cpp工法では使用する材料は他の工法と比較して少ないので、トラックが入れない狭い土地でも人が運び入れることができます。
cpp工法の施工実績は増えている
cpp工法は高さ6mを超す構造物を築くケースには適しません。また、圧密沈下の可能性が高い地盤では施工しないほうがよいといわれます。しかし、こうしたケースを除いては、ぜひ施工を検討してほしい工法です。
全国的に施工実績も増え、施工いただいたお客様にもご好評いただいています。地盤改良の業者を探されているかたや新築を予定されているかたは、ぜひセリタ建設にご相談ください。