地盤改良のセメントスラリー噴射方式の特許で発明協会受賞

2019年11月30日 プレスリリース

地盤改良のセメントスラリー噴射方式の特許で発明協会受賞

 

2019年11月8日、沖縄県那覇市にて

『令和元年度 九州地方発明表彰』表彰式が開催されました。

今回、地盤改良工法に関わる

セメントスラリー脈動噴射システム(特許第 6393176 号)について

開発奨励賞を受賞。

自社開発を行い、利用している技術が高く評価されました。

 

セメントミルクは地盤に噴射する機構やタイミングを最適化することで、

より高い攪拌効果を発揮することが出来ます。

実は、簡単な原理で構成されており、一定圧力で噴射されていたセメントスラリーを、

間欠噴射することで、攪拌効率やエネルギー効率を高めるだけでなく

機材もコンパクトにすることが出来ることが出来ます。

地盤改良工法のテストを行うのは、土の中です。どのようになっているか分かりません。

試行錯誤でテストを繰り返しても、同じ環境であることも難しく、

高度なシミュレーションである粒子法 Particleworksを用いて、テスト環境を整えました。

Particleworksは、粒子法(MPS法)理論に基づく流体解析ソフトウェアです。

粒子法の採用により、これまで解析が困難であったしぶきを含む自由表面流れや剛体・粉体や

気流場との連成問題を、メッシュ生成なしに解析することができるようになりました。

これによって、土質性状を独立して設定することができ、

地盤のなかにセメントミルクが注入され、土砂を混合していくステップを正確に捉えることが可能となります。

 

受賞にあたり、開発に御協力頂きました皆様へ

改めて御礼を申し上げます。

また、この表彰式にて関係者の方々・他業種の受賞者の方々と

短い時間ながらも交流出来たことに感謝しております。

これからも日々取り組んで参ります。

スラリー噴射方式